入院10日目

入院10日目になった。明日退院になったので、ここにいるのもあと一日。荷物の整理をしなければ。今日、明日のToDoを書き下していったら、結構あった。特にヨード制限食に関して、外食をどうすれば良いか調べたんだけどよく分からなかった。そういえば、よくよく考えてみれば、病院には栄養士っていうプロがいるんだよな、と考え直し面談予約。午後に来てくれるとのこと。こういうときは入院して良かったなと少しだけ思う。(外来で来たら、たぶん待たされるだろうからね)

 

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入院10日目の朝食。ご飯、なます、巻き玉子、タマネギの味噌汁

 

朝食はずっとごはんにしているのだけれども、何故だか最初はパン食が来た。間違っているけどパンでも良いかなあと思いメニューを見てみると、コッペパンを小さくしたようなパン3個、マーガリン、大根サラダというメニュー。パン3個のボリュームがかなりあり、これを食べきるのは相当なパン好きじゃないときつそう。相当ぱさぱさに見えてカロリー抑えめにするために、作るときのバターを少なめにしているんだろうな、きつそうだなと感じてしまった。なので、看護師さんに伝えて変更してもらう。

 

それから、退院のための準備を始める。まずは大量に持ってきた本をほとんど全て段ボール箱に詰め込み宅急便で自宅に配達。どうせ洗濯する時間があるのだから少し量が少なかったけど、洗濯・乾燥も済ませる。それから持ってきたスーツケースの中を整理し、昼の自己血糖測定をしたら、もうお昼。社会復帰……できるか?僕。

 

掃除のおばさんに退院がすぐだということでおめでとうと言ってもらった後、看護師さんの仕事は大変だから短い時間だけど癒やしてあげてね、と言われる。あの、僕、患者なんですけど……

 

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入院10日目の昼食。ご飯、ほうれん草の胡麻和え、蒸し鶏の中華風あんかけ、バナナ

 

お昼ご飯の量が結構多くて、苦労して食べ終わったー!と思ったらバナナが残っていた。「そんなバナナ!」なんてつまらないギャグを脳内で発しつつ、食べ終える。さて、ちょっと休んでヨード制限食に関して栄養士に相談しよう。

 

 栄養士に相談した後、同室に三大合併症フルセットのおじいちゃんが入ってきた。こいつはすごい。ベッドに寝かせるのも一苦労。目が見えないし、説明を聞いていてもなかなか理解できないみたい。足の感覚がほとんどなく、どちらの足首を掴まれているかもわからない。進行して合併症が発症するとああなるのか……ということを本当に実感する。あれは本人もきついけど、周囲も医療費で大変だろうなあ。あそこまでならないように早く生活改善して、普通に暮らせるようにしないと。

 

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入院10日目の夕食。ご飯、かぶの酢の物、キャベツの和風和え、焼き豆腐のそぼろあんかけ、すまし汁

 

最後の夕食は焼き豆腐のそぼろあんかけがメイン。最後の夕食なので、ゆっくりゆっくり食べる。

 

終わって主治医と会話。検査結果に関して、データで見せてくれると言ったけれどもワガママを言って画像を見せてほしいと頼んだ。せっかく超音波検査をしているのに、画像を見ないで帰るなんてもったいない。ワガママを快く聞いてくれて、部屋を用意してくれるらしい。感謝。

入院9日目

入院9日目の朝。血圧がちょっと高めでシャワー浴びた直後だからじゃないの?ってこと。次に血圧を測る際には安静時にしてほしいとのこと。なので、気にしても仕方ないか。

 

 

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入院9日目の朝食。ご飯、キャベツのお浸し、味噌汁、オムレツ、味付け海苔、牛乳

明日で入院日2桁台突入と思うと、短いなとも思う。普通の夏休みだったら、今日で終わりだもんな。退院日がそろそろ確定すれば良いんだけど。

 

午前中に主治医の先生とお話。退院日が8/1になるとのこと。予定より4日早い退院になる。明日、退院のための準備を進めていかないと。

 

ただ、甲状腺ホルモンの値に関しては退院後に検査が必要なので30分程度のウォーキングで済ませるように、とのこと。駅前で食べ終わった後、少し遠回りして帰れば良いんだけど、どうしようかな?あと、問題が甲状腺ホルモンの検査のために1週間ヨード制限をしなければいけない。ヨード制限で食べられない食べ物は海藻、貝類、魚(赤身、青魚)、昆布だしの汁物、練り製品(かまぼこ、ちくわ)、内臓系の肉、豆乳、ドレッシング、ゼリー、プリン、アイスクリームなど。逆に食べて良い食品はキノコ類、芋類、ごはん、パン、緑黄色野菜、豆類、肉類……特に海藻の禁止は手軽に低カロリーでボリュームを増やせなくなるので、結構痛手。

 

11:40より運動療法の説明。恒常性ホルモンの問題が治ったら入院前の1ヶ月の運動を続けてください、という結論で、新しく知識は何一つ得られなかった……

 

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入院9日目の昼食。ご飯、ちんげん菜の和え物、肉団子の野菜煮、洋梨

 

その後、お昼ご飯。そういえば大学時代、友人の家に泊まったとき、そこのお母さんから洋なしをもらったんだけど、「よく、洋なしなんておいしくないものが食べられるね!」と言われながらもらったので、なんというか微妙な気分になったことを洋なしを見るたびに思い出す。

 

午後は借りた逆転裁判を始めてみたんだけど、逆転裁判っぽい感じが随所に出ていて、おもしろい。

 

今日の糖尿病教室は運動療法に関して。一般的な話がほとんどなので(有酸素運動に筋トレを少し混ぜていく)、あまりメモしなかった。ので、今日のメモはなし。運動強度をすごく上げるのではなく、少しきついかな程度の運動を長くやっていくのが重要という一般的なお話なので。(血糖コントロールがまだできていない場合や僕のように甲状腺ホルモンの値が高いなど運動療法に注意が必要な人がいるので、かならず開始する前にお医者さんに聞いてください)

 

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入院9日目の夕食。春雨サラダ、ポークカレー

 

夕食はカレーだったんだけど、がっつくと良くないのでゆっくり味わいながら、食べる。ゆっくり食べるためには、ルーとごはんは分けながら食べた方がいいなと感じる。ルーがかかっていると、ご飯がやわらかくなって、しかもカレーなのですぐに飲み込んでしまうのだ。難しい。

 

明後日の午前中に退院予定なので、明日は身の回りの整理をしないと。なので、明日は日記が短めになるかもしれません。

入院8日目

入院8日目の朝。細かい雨が降っている。雨が降っているということをしるためにどうすればいいか?雨が降っていることを見ること(直接的な確認)、地面が濡れている、傘を差している人がいることを見ること(間接的な確認)、間接的な確認は当然、直接的な確認よりも信頼度が低いということを忘れてはいけない、ということをどこかの本で読んだような気がするのだけれども、何の本だったっけな……

 

今日は朝食前に採血があり、採血の間ドタバタしているとシャワーの予約が埋まってしまうため、朝1でシャワーの予約をする。血管が細くて採血するのに苦労をするため、いつも同じような場所になってしまい、内出血中。亡くなった母親も入院していたとき、そうなっていたので、これは入院している際の性かと思う。血管が太い人はいいね。

 

朝食に塩鮭が出た。当然、かなり塩分控えめにしているんだけれども、これを外食や家庭で再現するのは難しくないかなと思う。

 

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入院8日目の朝食。ご飯、タマネギの味噌汁、かぶの甘酢、鮭甘塩焼き、牛乳

 

入院した当初は「糖尿病、大変だね。ろくに食べ物が食べられないんでしょう?」と心配されていたが、最近は「いいもん食いやがって」というやっかみがくるようになった。思わず笑ってしまったんだけれども、健康的な食事=良いもの(贅沢)になってしまっている時代なのかもしれない。

 

主治医の先生から本日の採血の結果を加味して、検査結果をお知らせしますとのこと。どきどき。投薬の結果、なだらかに血糖値は下がっているので、あとは合併症の兆候に関してか。

 

人体模型(血管とか神経とかが見られる奴)の3Dモデルソフトを落としてきた。たしかに足には血管が広がっているねえ。

 

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入院8日目の昼食。ご飯、さわらの塩焼き、茄子の和え物、白菜の炒め煮、オレンジ

 

諸事情あって昼食を食べる時間が遅くなってしまったので、ちょっと急いで食べてしまった。反省。

王位戦、羽生さんvs行方さんは矢倉、脇システムで進行中。まだまだ定石の範囲内。ここからどう進んでいくのかなあ。たぶん、羽生さんの攻めを行方さんが受けきれるかどうかの話になると思うけど。

 

主治医の先生から話があり、やはり甲状腺ホルモンの値が高いとのことで、そのため、激しい運動は今やらないでください、と指導された。自分の人生の中で、息が切れるような激しい運動をしないでください。軽いウォーキング30分が限度とか言われたのは初めてなので、本当に困惑している。

 

その後、友人が面会に来た。逆転裁判5や先崎先生のコラムなどを貸してもらった。いろいろお話をして、お互い健康に気をつけようと言うことで別れる。状況が状況で、あまり歩き回るわけにはいかないので、こういう面会は気分的に本当に助かる。糖尿病教室は面会を優先したためお休み。主治医の先生も帰ってしまったし、悪いことした気がする。明日謝っておこう。

逆転裁判5

逆転裁判5

 

入院する前は仕事関連のことを考えられるね、とか、仕事関連の復習ができるねということなどを言われたり、そう思っていた時期もあったけど、実際に入院してみるとそんな感覚はなくなっている。精神的に疲れるので、仕事関連に頭のリソースを向けることができない。

 

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入院8日目の夕食。ご飯、スライストマト、もやしのそぼろ炒め、鶏肉の甘酢あんかけ、かき玉汁

 

入院8日目を過ぎようとしている。やはり健康が天秤にかかっているので、病室というのは人のエゴというのが前面に出ている空間だ。看護師というのは感情労働なんだなというのを本当に実感する。そして、そのエゴの余波を精神的に受けているので、身体的には健康なんだけれども、精神的には少し疲れているのかもしれない。

 

明日は検査なし、自己血糖測定のみなので、ゆっくりしようかな。

入院7日目

入院7日目。予定通り行けば、本日が終わればちょうど折り返し地点。予定通り行けばいいなあ。来週、今週受けた一通りの検査結果を聞く予定なので、そこまでは分からず。少しもどかしい。

 

懸案だった深夜0時と深夜3時の血糖値測定(寝ている間に針を刺されて、血糖測定される)はどちらとも直前に目が覚めたので、自分でやっちゃいました。深夜0時は怖かったから目覚めたと思うんだけど、深夜3時は同室の人が「ふざけるな!」とか寝言で叫んだので目が覚めてしまった感じ。起きている間もいろいろと愚痴や文句を言う人なので、夢の中でも大変だなーとか思った(のはある程度、時間がたってからで、起こされた直後はちょっと腹が立った)。そして、やっぱり細切れ睡眠なんで少し眠い。

 

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入院7日目の朝食。ご飯、納豆、ナスの味噌汁、切り干し大根の煮付け、ふりかけ……納豆とふりかけ?同時に食べるの?

 

朝食に納豆、ふりかけがついてきて、これを同時に食べるのかと思ったり。僕は初めて納豆とふりかけを同時に食べたのですが、他の人はそんなことをしているんですかね。

 

朝食を食べた後、シックデーの説明。糖尿病患者は免疫能力が少なくなっているので、病気にかかりやすく、重篤化しやすいとのこと。また、細胞がブドウ糖を取り入れる能力がさらに弱るため、血糖値も上がりやすいとのこと。休むほどの熱ならば、病院に来いってことかな。今日は一日血糖やら叔母の見舞いやらで夕方くらいまでどたばたしそう。暇を見つけて、日記とかを書いていこうかなと思います。

 

洗濯をしながら、数学ガールの「ゲーデル不完全性定理」を読み直しています。第6章のε-δの部分でちょっと理解が追いついていないので、読み返している最中。この本の主人公である《僕》もここでつまづいている(数学にではなく人生に)ので、なぜか親近感を持って読み直しています。なぜ、僕の周りにはテトラちゃんがいないのかしら?

 

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)

 

その後、洗濯物を取り込み、昼食を食べました。

 

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入院7日目の昼食。ご飯、野菜サラダ、若鶏のスープ煮、キウイフルーツ

 

疲れてきたけど(あまり眠れていないので)、今日は昼寝もできそうにないなあ。(こんなこと言っていて、社会復帰できるのかしら?)

 

叔母と従妹が見舞いに来た。僕の病気にかこつけて従妹にも「健康に気をつけなさい」と口酸っぱく言うので、ちょっと従妹がいやがっていた。まあ、とりあえず若いうちに保険には入っておいた方が良いよ、と言っておいた。年取ったり、倒れてからだと、とたんに入りづらく、かつ保険料が高くなるから……病院の喫茶室で無糖アイスティーを注文したのに、ガムシロップが入っていて注文したのに飲めなかった。退院してからの生活でも気をつけないと。

 

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入院7日目の夕食。ご飯、小松菜の辛子和え、白菜の酢の物、親子煮、すまし汁

 

自己血糖測定も本日あと3回。明日の検査は早朝の採血のみ。明日午後は友人が見舞いに来る予定。やっぱり友人が見舞いに来ると自然な形で応対できるので、本当にありがたい。

 

そういえば、来週水曜日のフロンターレの湘南戦は市制試合で、西城秀樹が来てYMCAを歌うんだよね。毎年、現地で見ていたので、今年は見られないのかと思うと本当に残念。

入院6日目

入院6日目の朝。だんだん行動が自動的になってきた。基本的には小学校時代と変わらない。やることは事前に準備すること。一番忘れるのはシャワー室へシャンプー、リンスを持っていくこと。自宅だと風呂場にあるし、スーパー銭湯でも持っていかないし、日常の行動でやっていないことはうっかりしてしまう。

 

昨日、一日で病室は4人部屋が良いのではないかとかなり感じた。常時、人の話し声や物音がするのでなんとなく落ち着かない、気疲れする。また、4人部屋の方が機能的にレイアウトされている。貯金して、次回入院するときは4人部屋にするぞ!いや、また入院しないのが一番なんだけど。

 

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入院6日目の朝食。ご飯、大根の味噌汁、大根の金平風、温泉卵、牛乳。

 

入院6日目の朝食。窓際にいるせいか、写真が逆光になって暗いです。窓際にいるので、時々、病院の屋上を眺めているのですが、美少女患者はなかなか見つかりません。伊勢か、やはり伊勢に行かないと駄目なのか?

 

 

朝食を食べた後に、栄養相談。どうしても外食オンリーになってしまうことを相談したら、以下の本をおすすめされた。外食含め、カロリー、塩分量等がわかるようになっているらしい。

 

毎日の食事のカロリーガイド

毎日の食事のカロリーガイド

 

栄養相談が終わった後は昼食。今日はきしめん風がでたんだけど、きしめんってこんなにめんつゆ濃かったっけ?きしめんを苦労して食べ終わった後、バナナが一本あったので、相当食べ終わるのに苦労した。これ、結構、血糖値上がるんじゃないのか……?

 

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入院6日目の昼食。きつねきしめん、バナナ。

 

昼食を食べ終わった後、父親と兄貴一家が来て面会。兄貴がセレブスキャンダルって雑誌を持ってきたんだけど、これ、どうすればいいんだ……?来てもらって、お話しできたので、それは良かった。

 

あと、夕方は友人が来てくれて、頼み事を聞いてもらった。位置的・性格的に頼める人が他にいなかったので、感謝。娑婆に戻ったときの楽しみを増やしていかないと、長く生きようとする気力がなくなり、自暴自棄になってしまうのが怖い。「病気になっていた方が健康的に生きるんだから、一つくらい病気を持っていた方が良い。一病息災だ」という言葉をどこかの本かなんかで見たことあるけど、そう思っておかないとやってられない部分がある。

 

友人が帰った後、夕食を取る。

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入院6日目の夕食。ご飯、豆腐とネギの味噌汁、キャベツの磯和え、カリフラワーの甘酢、魚の卸あんかけ

 

土曜日にしては珍しく将棋のリアルタイム中継があり、しかも好きな山崎さんの将棋なので、気になってしまう。最初の方は山崎さんらしくない堅実な将棋だったのに、いつの間にか入玉模様で王様を逃がすぜという将棋になりおもしろい。

 

今日も一日が終わると一息ついていたら、明日の検査を聞かされてどひゃー状態に。一日血糖測定(午前0時と午前3時での測定付き)!「寝ていても良いですよ。勝手に取りますから」と言われているものの、寝ている間に針が刺されるというのはかなりの恐怖なんじゃないだろうか……

 

あと、明日は一日測定なんだけど叔母が見舞いに来ると言っていたので、忙しくはないんだけど休めない一日になりそう。とりあえず恐怖に震えながら、今日は眠ることになります。

入院5日目

SAS(無呼吸症候群)の検査で鼻に管を差し込まれているので、くしゃみしそうになりながら起床。起きてからシャワーを浴びると微妙にやることがない。(本を読むことくらいしか)Blogを書いていてもタイプ音で目覚めさせそうだしね。

 

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入院5日目の朝食。ご飯、白菜の味噌汁、小松菜のしらす和え、がんもどきの含め煮

 

本日の朝食はご飯、白菜の味噌汁、小松菜のしらす和え、がんもどきの含め煮。ご飯が多いと感想を述べたら、そこから毎食ふりかけがつくようになりました。ふりかけがあるとご飯がいっぱい食べられちゃうじゃないか(わがまま)

 

甲状腺の検査が午後から入っているので、それまでは本でも読んでいようかな……部屋が変わるらしいということも聞いて、荷物をまとめなくちゃなーと思いながらもいつ移動するか分からないので難しい。また、午後いつから入っているか分からない検査はちょっと辛いな。

 

部屋を移動しました。今回は始終、話し声がする病室なので、音楽を聴いている頻度が高くなるかも。読んでいる本を「数学ガール」に切り替え。

 

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)

数学ガール ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)

 

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入院5日目の昼食。ご飯、海老とかぶの酢の物、ちんげん菜の炒め煮、和風ハンバーグ、イエローピーチ

 

昼食はおかずの品数が多くて、食べるのに苦労した。糖尿病自体が年齢高めの人がなるため、流れてくる音楽が年齢高め。「あなたのかんだ小指が痛い」という声が聞こえてきて、北村薫のスキップを思い出したりしていた。

 

明日、明後日は休日なので検査がないらしい。外出しても外泊しても良いですよー、と言われたけど病室に荷物を置くのは貴重品じゃなくても少し不安だな。あと、父親がお見舞いに来ると言っているし、他の人も来るかもしれない。なかなか難しいな。とりあえず超音波検査待ち。

 

超音波検査が糖尿病教室の時間にかぶってしまったので、糖尿病教室が受けられず。災害時の話で、まずは自分と家族の命を最優先にすることは一般人と同じで、薬を多く持ち、糖尿病手帳を持ち、避難所生活でのカロリーコントロールに注意するということくらいだと思うんだけど、正しいかどうかはよく分からない。個人的には震災が起こった際にどの程度で医療機能が整ったかが気になるところ。

 

超音波検査完了後は、夕食。食べるスピードが速くなっているような気がするので、しっかりとゆっくりと食事しないと……やっぱり毎食意識しないと難しい。

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入院5日目の夕食。ご飯、大根のレモン煮、クリーミーサラダ、魚のパン粉焼き、スープ

 

明日は11時から栄養相談。退院後も、どうしてもほぼ外食オンリーになってしまうので、そのあたりをどうしていくか。朝食くらいは自分で作ってほしいと言われるかもしれないけど、作れる自信は全くない……

あとは三食バランス良くというのもネックだなあ。どうしても夕食が多くなりがちで、それは良くないと思うので。お金のことを全く気にしなければ、病院の4人部屋をそのまま職場にすればいいんじゃないかと思えるときがある。コスト的に全く見合わないので、難しい。

あとは家族がお見舞いに来るので、対応。なんか、あまり暇はないなあ。来週は暇になるのかな。

糖尿病講座(合併症予防:血糖編)メモ

※これは、入院中の講義を受けた自分用メモであり、内容の正しさを保証するものではありません。

※また、糖尿病に関しては各個人で対応方法が異なりますので、この内容で自分の症状を判断せず、必ず医師の判断を仰いでください。

承前

  • 糖尿病にどうしてなるかというのは前に話した。今回は血糖値コントロールの話。
  • 血糖値は食事後のほかに、病気、強い痛み、ストレスによっても上がっていく。

 

血糖値の基準

  • 一般の基準としては空腹時血糖110mg/dl未満(空腹時とは10時間以上絶食の状態を指す)、食後2時間血糖140mg/dl未満
  • 空腹時血糖も重要だが、食後の高血糖は心臓の血管に関わる病気を引き起こしやすい研究結果も。
  • ほかに血糖値の基準としてHbA1CヘモグロビンA1C)、グリコアルブミンがある。
  • HbA1Cは赤血球中のヘモグロビンにブドウ糖が結びついたもので、過去2〜3ヶ月の血糖状態を表す。目標値は6.9%未満(これは一般的な目標値で、高血糖の患者が一気に下げようとすると良くない。なだらかに下げていくこと)
  • HbA1Cは腎不全、慢性アルコール中毒の人は高く、逆に貧血の人はヘモグロビン自体が少ないため低く数値が出る傾向があり、指標にならない。
  • グリコアルブミンは血液中のタンパク質であるアルブミンブドウ糖が結びついたもの。過去2〜3週間の血糖状態を把握できる。正常値は11〜16%程度。糖尿上患者は19.5%以下が目標。

 

合併症の出現期間

  • 高血糖状態が続くと合併症が発現する。神経障害が5年目、網膜症が5〜7年目、腎症は10〜15年目と言われる。
  • 合併症予防には脂質の管理も重要。LDL(悪玉)コレステロールは120mg/dl未満(冠動脈疾患の既往がある場合はもっと低い)、HDL(善玉)コレステロールは40mg/dl以上、中性脂肪は150mg/dl未満とする。

 

血糖測定器

  • インスリンを使用している場合は保険の適応内
  • 内服薬や食事療法、運動療法のみの場合は保険の適応外
  • センサー、消毒綿は他の人が触れないようにビニール袋に入れながら家庭内のごみとして処分
  • 針は家庭では処分できない。医療廃棄物であるため。ふたがつく空き瓶などにためておいて、病院に持ってきて処理してもらう。

 

低血糖に関して

  • 薬物療法をしている人の血糖値が70mg/dlになることを言う。手指の震え、冷や汗、動悸、顔面蒼白、頭痛、目のかすみ、集中力の低下。最終的には意識消失や異常行動、けいれんや昏睡に陥る。高血糖の人は70mg/dlにならなくても低血糖症状が出る場合がある。
  • 低血糖の原因として、食事(食事の時間が遅れたとき、食事をとらなかったとき、食事量が普段より少なかったとき、下痢や嘔吐があるとき)、運動(いつもより強く長い運動の最中または運動後、空腹時に運動をしたとき、強い運動あるいは長時間運動した日の夜間および翌日の早朝)、インスリン(インスリンの量が増えたとき、注射手技を間違えたとき)、ほかの薬剤との関係がある。
  • 低血糖症状が出現したら、血糖測定をして血糖値を確かめ、ブドウ糖を5〜10g投与する。30分後も症状が続いたり血糖値が上がらない場合は先ほどと同じ量のブドウ糖を投与する。ブドウ糖がない場合は砂糖を10〜20g投与。(血糖上昇の目安は100)それでも治らない場合は病院へ受診。
  • 食事の直前であれば、(ブドウ糖、砂糖の投与を行わず)そのまま食事をとってもらってOK。食後2時間後の血糖測定で低血糖になっていないことを確認。
  • 糖分の吸収を遅らせる薬を服用していると、砂糖では血糖値が上がりにくいためブドウ糖を使用すること。
  • 低血糖状態になると焦りやすく、固形物のブドウ糖を摂取させるとのどに詰まらせる場合もあるので、できれば液体または粉末状が望ましい。
  • 低血糖対策として砂糖やブドウ糖、また自分が糖尿病患者だとわかるもの(糖尿病手帳など)を持ち歩くこと、そして家族や友人などに対処方法を伝えておくこと
  • 車を運転している際に低血糖症状が発生した場合はハザードランプを点滅させ、路肩に寄せて停車し、砂糖やブドウ糖を摂取すること。また、直前に血糖値の測定、空腹時の運転は避け何か口にしてから運転をすること