千里の棋譜で将棋に興味を持ったあなたに

こんばんは。
花粉症のせいか喉が痛く咳き込む(熱は平熱)なので、家にひきこもっております。
マスクの備蓄も少なくなっており、早く新型コロナウィルスが収束することを願っている日々です。

制作に参加した千里の棋譜も発売して1週間が経過しました。
Twitter上などで感想を読ませていただいて、好意的な感想が多くほっとしていると共に
非常にうれしいです。本当にありがとうございます。

全てクリアしたという方もちらほらいらっしゃいますので、今回はプレーして
将棋および将棋界に興味を持ったあなたに、いくつかご紹介したいと思って
この記事を作成しております。

将棋中継

abemaTV(リンク先は動画になりますので注意してください)

abema.tv

将棋の対局中継がニコニコ生放送、abemaTVでおこなわれています。
両方とも女流棋士・プロ棋士の聞き手・解説などが
あり、棋士の皆さんを身近に感じるための中継になっています。
将棋がよく分からなくても棋士の皆さんの軽快なトークを聞いている内に
楽しくなってきます。

他にTVでは日曜日の朝にNHKで将棋フォーカス、NHK杯が放映されています。

小説

将棋の子

将棋の子 (講談社文庫)

将棋の子 (講談社文庫)

作家であり、将棋世界の編集長であった大崎善生さんの作品です。奨励会で戦った若者をフューチャーした
ノンフィクション小説です。同氏の小説では映画化された「聖の青春」という作品があるのですが、
そちらよりは奨励会にスポットが当たっている分、千里の棋譜からのつながりでは強いと個人的には
思っています。

奨励会というのは一言では説明しづらい世界で、将棋の天才たちがしのぎを削って2割程度しか
生き残れない厳しい世界です。奨励会の世界に興味を持っていただけましたら本作も読んで
いただけると楽しめるかと思います。

りゅうおうのおしごと!

りゅうおうのおしごと! (GA文庫)

りゅうおうのおしごと! (GA文庫)

こちらは白鳥さんのライトノベルになります。ライトノベルの定義は難しいですが、基本的には
登場人物(キャラクター)に主眼を置いたイラスト付きの小説です(この説明は乱暴なので、
詳しい方はご容赦いただけると幸いです)若いプロ棋士に小学生の女の子が弟子入りを志願するという
つかみになっており、いくつかライトノベルに親しんだ人に向けた特有のシチュエーションがあるので、
読む人によってはちょっと読むのが難しいかな、と思います。
ただ、後半になるとガラリと変わりプロ棋士、プロ棋士を志す人たちの熱い戦いが繰り広げられます。
そのガラリと世界が変わる描写は必見です。他には将棋界のネタが実は作品中にちりばめられているので
そこも知ると「こんなの現実ではあり得ない」が現実でありえるというのが分かって楽しいです。

マンガ

将棋めし

一時期、藤井聡太先生の対局中のご飯選択でも話題になった「将棋めし」。将棋を全く知らなくとも
棋士が食べたごはんは食べられるということで人気が沸騰しました。

松本渚さんの「将棋めし」は藤井聡太先生の将棋めしブームより前に将棋めしに着目し
女性プロ棋士を主人公にご飯と将棋の描写に力を入れた作品です。
ただ、棋士が食べている将棋めしはこんなものがあります、という紹介だけではなく、
食べるということと将棋を指すことを上手に絡めつつ進行していくストーリー展開が面白いです。

永世乙女の戦い方

永世乙女の戦い方 (1) (ビッグコミックス)

永世乙女の戦い方 (1) (ビッグコミックス)

  • 作者:くずしろ
  • 発売日: 2019/09/30
  • メディア: コミック

千里の棋譜の副監修である香川愛生女流三段が監修をおこなっている将棋マンガになります。
くずしろさんが女流棋士の世界に着目して描いている将棋マンガで、
キャラクター同士の執着が特徴的な作品になっています。最近2巻が発売されたばかりで
追いつきやすいです。

個人的には主人公の女流棋士が可愛いのに、髪型などには無頓着な部分などがつぼに
ささっているのですが、これはマニアックですね。

エッセイ

将棋指しの腹の内

将棋指しの腹のうち

将棋指しの腹のうち

  • 作者:学, 先崎
  • 発売日: 2020/01/22
  • メディア: 単行本

プロ棋士である先崎先生が書いている将棋めしを題材に、将棋界の内部を描いた一作。
軽快でひょうひょうとした書き口で将棋界で起こった出来事を
楽しく、ときにはしんみりとさせる名文の数々で魅せてくれます。
みろく庵、ふじもと、チャコアメミヤなどなど、実在の店で棋士
繰り広げた指し手の数々にまいってください。

先崎先生は私の一番好きなプロ棋士なので、もっともっともっと紹介したいのですが、
理性の吹っ飛んだ紹介か語彙の吹っ飛んだ紹介しか出来ないため、
もう読んでください、と頼むしかありません。

文春オンライン 観る将棋、読む将棋

bunshun.jp

週刊文春のオンライン(ネット)上の記事で将棋に関連したカテゴリ記事です。
非常に豊富な内容を誇っており、つぎつぎと読んでいくと棋士の皆さんの
顔が見えてきます。こちらは、どちらかというと最近の将棋界を記事にしていることが
多いです。

将棋ペンクラブログ

shogipenclublog.com

1987年に文章を通じた将棋ファンの拡大とライターの育成を目指して設立された将棋ペンクラブ
幹事の方の非公式ブログ。羽生先生世代以前の記事もあるため、将棋界の歴史の一幕が見られます。
ちょっと他に比べて将棋の盤面や指し手が多いので惑わされてしまうかもしれませんが、
そのあたりは将棋が強くなってから読めればいい話なので、盤面や指し手はまずは
無理して読まず棋士の方々がおりなす物語に着目して読んでいきましょう。

長くなったので、ひとまずこのあたりで。

一度、紹介を終了します。他にYoutubeや将棋ソフトの話もありますが、それは別記事で。
長々と話しましたが、ここまでで千里の棋譜をまだやっていないよ、という方は是非プレーしてね!
プレーした人たち向けへの紹介だからね!ということで、しつこいようですが、
千里の棋譜商品リンクを貼ります。

shop.1983.jp

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よろしくお願いします!
おやすみなさい。