Kindle PaperWhiteを買いました。

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Kindle PaperWhiteを買ってみた

自分で自分の誕生日プレゼントを探した結果、Kindle PaperWhiteを買いました。未読の本がたまってきて、行き帰りのバッグに入れる本の重量に耐えられなくなってきたので。今までは、サッカーの遠征とかで大量の未読本を持ち込んで、移動時に読みあさり旅行先から宅配便で自宅に送りつける(そして、空けたスペースにお土産を詰め込む)ということをしていたのですが、結構大変なんですよね。なので、軽くて持ち運べる物が良いなあと。楽天kobo、Sony Readerと比較してみたのですが、自炊は個人的に性に合わないので(本を裁断するのに罪悪感が伴うので)、Kindleかなあ、と。あと、ストアのインターフェイスがPCで見ていてシンプルだったので、これは良いなと。楽天はごちゃごちゃしていて、Sonyは今までの経験上レスポンスが遅そうでストレスがたまりそうだったので、Kindleに。(あと楽天とSonyはいつサービス終了するか分からないのが怖い)

 

箱を開けてみて

びっくりしたのが、説明書がないこと。電源はここ、という場所がって書いてあるだけなんですよね。やはり職業上、モノ作りの現場に携わってきて、ヘルプ、説明書はいつでも完璧なほど用意しているので、そのシンプルさは良いなと。ほぼ機能がないからできることだと思うのですが。日本だとすぐに多機能化とかしてしまうので、それは勘弁してほしい。そういったことに感心しつつ言語、wifi、amazonアカウントの入力などを済ませて、登録完了。(最初にabgに対応しているだろうと思っていたら、bgしか対応していなくて、aがどこにあるんじゃー、と探し回っていたけど……)その後、1-click設定をPCの方でしていなかったせいでアカウントと紐つけたんだけど、書籍が購入できないという顛末に。ただ、エラーメッセージにここへ電話しろという電話番号が出てきたので、サポセンに電話して解決。24時間365日動いているのかと思うと驚きました。本を連続して購入しているとレスポンスが悪くなったので、2回ほど再起動しました。でも、クレジットカード会社から本人確認の電話が来るほど購入したので(40〜50冊くらい?)、仕方ないかも。

 

いくつか読んでみて

小説、マンガ、ビジネス本などを中心に購入しましたが、今のところは特に違和感がないです。嬉しいのは寝床で読むときに目が疲れにくいことですかね。ページめくりとかもマンガは結構かかるかなと思っていたのですが、割と素早い。あまり紙の本と変わらない。

 

あと、重さが気にならない。200g程度だと、やはりいいなあ。タブレットだと、アプリ更新しなくちゃとかいろいろなことに気を取られて時間が取られがちなんだけど、それがないのはいいなあ。

 

欠点としては入力インターフェイスがこなれていない。予測変換の精度も悪いですし、ストアで本を検索するときにちょっといらっとしてしまう。また、入力と表示がワンテンポずれるので、不便。このあたりは、まだまだ改善の余地はありそう。

 

あとは端末の容量に関しては異論がないのですが、フォルダ(Kindle上ではコレクション)がクラウド上で保存できるようになっていてほしいなあ。端末の容量が多いほどいいかと言われると個人的には疑問で探索に時間がかかりすぎる。なので、クラウド上に購入情報があるので、随時読みたい本を入れ替えるというのは良いんだけど、消去してダウンロードするときにシリーズ物ならシリーズ全てダウンロードしたい。なので、コレクションをアップできるようにしておいて、それをダウンロードできるようになれば入れ替えが非常に楽になるかなあと。

 

で、本の品揃えに関しては?

たぶん、どのストアでも同じだと思うのですが、売れている本に関してはあるんだけど、専門的な本になると厳しい。技術系だとO'Reillyとかは積極的にPDF販売しているので、購入して必要に応じてKindleに送ればいいかなあと考えているんだけど、ビジネス書とか小説とか思想系の本とかやはりまだまだ足りない。特に売れ筋じゃないんだけど、確実にその道を選ぶならば読んでおけ的な原典が買えると便利だなあと思います。

 

最後に

Kindleを買ってみて、書店がなくなるのではないかという意見が理解できるようになりました。読書量が多い人ほど、電子書籍端末で購入するという風潮に変わっていくと思います。単純に本屋で買って置いておくだけのスペースがないからです。BookOFFで売るという手があるのですが、それは出版社および作家さんにお金がいかないので躊躇してしまいます。電子書籍端末であればデータを消去すれば良いので(他の人に回らないので)特にそういった問題は発生しません。カラー情報が多い児童書や書き込む必要がある参考書等は紙の本でないとまだまだ表現力や機能に差があるので、そういった面では紙の本の出番はなくならないと思いますが、それは例えば児童書ならばキッズコーナーで売れば良いし、参考書ならば学習塾などで売れば良いと考えると総合的な本屋としての価値はなかなか難しそうです。カラーのe-inkの技術開発、おそらく色再現性と描画速度の高速化がネックかと思いますが、が進んでも児童書や参考書などはなくならないかなあと個人的には感じます。(アイドル写真集とかグラビアとかはどの程度の人が品質を求めているかによりますね)

 

ただ、都内の大きな本屋は生き残ると思います。読書家は自分の世界の本だけでは足らず、常に新しい出会いを求めているので、そういった出会いの可能性が電子書籍ストアでは難しいからです。ただ、紙の書籍は見本でしかなくなり、もしかしたら購入すると電子書籍ストアが購入済みのステータスになり、電子書籍端末がネットにつながってダウンロード可能な状態になれば自動的にダウンロードされるというシステムに変わるかもしれません。

 

そして、紙の書籍は愛好家のみが購入するものになるのではないかなと。紙の質感、インクのにおいなど、紙の書籍にしかないものはあります。ただ、それらはきっと愛好家の中での高級嗜好品として高価な価格でやりとりがされるのではないか、と。もしかしたら湿度と温度が完璧にコントロールされた書斎を持っていて、そこには紙の本がずらりと並んでいるという風景がお金持ちのステータスになるかもしれません。