identification

30代会社員が書く雑記です。

入院決定〜入院生活まとめ

退院してから一日がたったのですが、すでに夏ばてになりそうです。今日はまだ涼しい方だと思うのですが、これから一ヶ月半くらい、この暑さと闘わないといけないかと思うと少しうんざりします。

 

せっかく10日間(正確には11日目の午前中まで)入院していたので、まとめてみようかなと思います。

 

入院決定まで

今回の入院は糖尿病の合併症検査と教育入院が目的でした。当初は口渇とか多尿とかそのあたりの感覚で教育入院が主な目的でしたが、血液検査の結果、しゃれにならん値だったため、本当は即入院、安静にしなくちゃいけないところをなんとか引き延ばしてもらって先週、今週にしてもらっていました。(先生から若いから何とかなるかもしれないけど、いつ昏睡状態になってもおかしくない値に近いと言われました)

 

それから入院までの間、仕事上やいろいろな活動で関係のある人、家族や親族に状況を話して、入院するために様々な制限(ご迷惑)をかけるワガママを通してもらいました。(いつ昏睡状態に陥るか分からないくらいの状態だということは本当にごく一部、家族や親族にも話していません。特に家族・親族は医者の判断ではなく、素人の独断で決めつけ・動いてしまう傾向がありストレスとなるため話せませんでした)様々な反応があったものの総じて肯定的に受け入れてくれました。周りの人には本当に感謝しています。読んでいただいている皆さんも本当にどうしようもない状況になったときは周りに頼った方が良いと思います。ただ、多くの友人・フロンターレサポ仲間にもなかなか伝えられず、ほぼ全ての人にネット上で話すことになってしまい、ご心配をおかけしました。

 

入院初日まで

入院初日までは自分でも身体のやばさを嫌というほど自覚していたので、自分なりに生活改善に取り組みました。今まで入院したことがなく、どのようなことをするか全く分からなかったため、ネットを見ながら入院生活のあれこれや糖尿病の改善に関して調べました。特に後者の糖尿病の改善方法に関しては、最も重要なことなので重点的にネット、本屋に寄り書籍を立ち読みなど積極的に情報収集に努めましたが、良い面と悪い面がありました。

 

まず、糖尿病というのは自分のようなII型である限り原因ははっきりしています。インスリンの分泌が悪くなったか、インスリンは分泌されているけれども肥満が原因で阻害されるかです。僕の場合、後者なので、単純にいえばダイエットすればいいのですが、その方法は多岐に渡りすぎていて、健康に害があるものも出てきます。しかし、特に書籍でも医者たちが真反対の主張をしている場合があり、素人には判断がつきません。

 

例えば、現在、話題になっている糖質制限ダイエット(糖質の元となる甘いものや炭水化物を抜くことで太らないようにする、その代わり糖質とならない肉などおかずでおなかを満たす)がありますが、これは糖尿病の改善に関しても同じことを提唱している医者もいます。入院してから学んで、今では個人的に糖尿病の改善に糖質制限ダイエットを過度におこなうことは間違っている、と考えています。それは、糖質制限をおこなっても脂質等を過剰に摂取すれば別の病気を呼び込むため、また、糖質制限をおこなうと脂肪からエネルギーを変換しようとし、ケトン体が過剰に排出されるためです。しかし、入院するまではいろいろな情報が氾濫しすぎていて、自分の中で判断がつきませんでした。

 

入院生活

 

入院生活は最初6人部屋が満室だったため、3日ほど個室→4人部屋で過ごし、1週間6人部屋で過ごしました。

 

過ごしてみて、どうしても苦手な人はいるんだな、ということを学びました。例えば、僕は看護師・医者が自分の思い通りに動かないと文句を言う、説教する、陰口を言うという人はどうしても苦手でした。例えば、採血に一度失敗したことや夕食後の薬の量の変更があると伝えられたのに夕食一時間前になっても具体的な指示が看護師から降りてこない場合に文句、説教、愚痴を吐く人がいて辟易しました。僕の中でミスするのは仕方ないし、病院はホテルではないので、生命に直結する危険でない限り次うまくやればいいじゃんと思うタイプなのですが、どうもそう思わないタイプもいるみたいで、そんな言葉が聞こえるたびにストレスになっていました。あと、6人部屋では絶えず誰かのベッドに看護師・医者・お見舞い客がいるので絶えず音が聞こえるのもちょっと嫌だなと感じていました。

 

甲状腺ホルモンの問題があるので、それほど運動もできず、ストレスが出てきたので友人のお見舞いなどは非常に助かりました。心配してくれる人がいるんだなあ、と実感できたのも素直にうれしかったです。

 

ただ、個室より4人部屋の方が孤独感は感じないですむので、個人的には次回、入院するとすれば4人部屋にできるようにお金を貯めていきたいと思います。

 

ちなみに同室の人とは本当に必要最小限の雑談程度しかしませんでした。年代が離れていたこともありますし、特に合わない人とは会話しない方が精神衛生上、良い。カーテンさえしっかり閉めておけば、話しかけてくる人は(仲良くならない限り)いないです。同室の人にどう思われるか、とかいろいろあるかもしれませんが、病院には自分の病気をよくするために行っているのであって、小学校のようにみんな仲良くしようねという場所ではないので、そのあたりは気にしない方が良いと思います。

 

そのほかの病院、医者、看護師、栄養士、薬剤師への不満は特にありません。建物自体は古かったですが、中に入っている医療用機器は最新のものがそろっていましたし、皆さん、よく働かれるなあと感心していました。あと、栄養士の作る献立はすごいですね。ほとんど運動していないのにバランスがとれた食事で体重が増えもしなければ、減りもしない献立を出してもらいました。正直、あの食事環境だけは用意してもらえたら本当に助かるのに。今はタニタ食堂くらいしかないのでしょうか……

 

あとは糖尿病病棟なので合併症を発症している人も入院していて、神経症・網膜症・腎症全てそろうとこうなるんだという人も見られたのも入院の効果ですかね……いや、あれは辛い。絶対ならない。

入院で役だった物、役立たなかった物

入院で一番役立った物は防水型腕時計でした。特に一日一回、20分しかシャワー室が使えなかったのですが、めがねを外すとシャワー室にかかっている時間が読めなかったので、すぐに時刻を確認できる腕時計は本当に便利でした。また、病院では意外に検査、自己血糖測定などで規定の時間にやらなければいけないことが多く、空き時間も細切れだったため、時間を気にしなければいけない場面が多く、本当に助かりました。ちなみにベッドで寝ているときはベッドの手すりにくくりつけていました。

 

他に役立った物はフェイスペーパーです。気分を変えたいときや顔などがべたべたしているときにさっと拭けてさっと捨てられたので、便利でした。用途が違うかもしれませんが、ついでにウェットティッシュ代わりにも使っていたので、一石二鳥でした。

 

あと、切り離せるノート。予定外で、どこかに行かなければいけない場合に「どこどこへ行っています」という紙を用意して、枕元においておくと看護師さんが安心するようで非常に好感度が高かったです。近くの場合は呼びに来てくれましたし。

 

持ってこなくて失敗したな、と思ったのが爪切りと耳かき。そんなに長い時間でもない、ちょっとした空き時間がたくさんあるため、そのときにやれれば良かった。なんとなく気になる物なので。

 

僕は平気でしたが、財布を手に持って歩くのに抵抗がある人は小さなバッグを持ってきた方が良いかもしれません。また、大量に書類をもらったりするので、クリアファイルはあった方が良いと思います。

 

持ってきたものの役立たなかった筆頭はBOXティッシュ。衛生関連上のものはウェットティッシュで事足ります。ただし、糖尿病以外の場合は仲良くなった人がお菓子を配ってくれるなど必要になるケースはあるかもしれません。鼻水が出る人なども。

 

あと、S字フックもそんなに使いませんでした。小さなゴミ箱がベッドごとに常備されていたし、ペットボトルのゴミは少し歩けばゴミ捨て場があったので。これも手術などでほとんど動けない場合は必要になるかもしれません。

 

繊細な人は耳栓を持って行った方が良いかもしれません。僕自身は他の人を悩ませる立場なので、全くいりませんでしたが。

 

他には

僕が入院していたのは大学病院で看護学部も併設されているので、看護学生もついて勉強していました。一生懸命勉強し、一生懸命患者とコミュニケーションを取ろうとする姿には感動しました。何せ、僕の「何でもそうだけど、人間は世界が変わるとストレスがかかって放り出したくなる。でも、放り出すと何か大きなきっかけがない限り一生その世界には苦手意識がかかる。例えば、算数の世界から数学の世界に変わったときに放り出すと、一生数学が苦手になるみたいに。だから今までやってきたことと違うことをやるときに、違うことをやるのが辛いんだったら放り出さない方が良いよ。その他のことが辛いんだったら放り出して逃げ出した方が良いときもあるけど」とかそういった言葉にも真剣に聞いてくれるので。他のおじいちゃんだったら話を聞いていれば良いけど、僕は問いかけながら話す形式だし、介助とかも必要ないのでやることないし大変だったのではないだろうか……

 

最近は合理的という言葉がもてはやされ、合理的でない顧客を見ようとしない人も増えてきたように感じます。でも、病院という場所は死に近い場所なので、どうしても死を考えざるを得ない光景に遭遇する(全身チューブにつながれている患者が運ばれるところなど)ケースがあります。入院している人も社会人としての仮面が少しはがれ、エゴが少しずつ見えてきます。合理的には全く進まず、理不尽なこともたくさん起こります。看護の基礎的な実習もありますが、そのような色々な人がいるということを全身で学んでいる看護学生は僕にとって新鮮でした。

 

最後に

かなり長文になってしまいましたが、入院生活では自分の身体に関する学び、放っておくとどうなるか実例が目に見えて分かってしまう、という意味で非常に意義がある物でした。また、全身検査をして甲状腺の問題が分かったのも思わぬ収穫でした。なので、治療と同時に一部人間ドックにかかれると思えば、悪い物ではないです。

 

退院できたと言っても、完治はしない病気なので、一生続けていかなければいけません。しんどいですけど、たぶん糖尿病で入院しなければ、生活改善しようとするきっかけがなかなか起きなかったと思うので、それは本当に良かったと思っています。